タロット哲学&タロット心理学~そして辿り着いたもの。

みなさまごきげんよう。星月リディアです。
今回は、タロットを学んでいく中で「辿り着いたもの」について書きます。

独学でタロットを学ぶシリーズのPart.4では、わたしが「どのようにタロットを習得していったのか」を具体的に書きました。
西洋占星術・数秘術・生命(セフィロト)の樹、Tの書、タロット図解(絵解き)etc…

もともと、わたしがタロットをいろいろな角度から勉強してみよう!と思ったのは、自分のリーディングを確立したかったからです。
以下・参照
http://tarot-star.com/187.html

占星術は占星術から捉えたタロットカードの解釈、数秘術は数秘術から捉えたタロットカード解釈、生命の樹からは…というように、1枚のカードから「いろんな意味」を引き出せるように、と考えて学んでいたのです。

解釈の幅が広がり、自分のリーディングの裏付けにもなってくれることを期待して。

そうやって学んでいると…、気が付いたことがありました。

それは上のページで書いた、1枚・1枚のタロットカードの本質(コア)が同じものであるということです。まるで、たくさんの方位磁石がそろって同じ方向をピタっと指しているようなイメージで…

このことはわたしにとって衝撃であり発見でした。

でも、よく考えてみたら、あたりまえですよね。

太陽は東から西へと沈んでいきます。
数学でも、いろんな解法があるけど同じ答えに行き着きます。

そういうのをきっと「真理」というのでしょう。

だいたい生命の樹という概念が、キリスト教はもちろんイスラム教や仏教などのいろんな宗教に、そして世界のいろいろな神話で出てくるんだから、いろんな思想に影響を与えまくっているわけで。

ファンタジーが好きなひとは、「世界樹」とか「ユグドラシル」とか聞いたことありませんか~?
ほかにも菩提樹・娑羅双樹・宇宙樹(仏教)とか天上の樹(イスラム教)とかも。

ライダー・ウェイト版は、その生命の樹に初めて完全に対応させたタロットなので、いろんな占術や思想にも繋がっていて当然だったのです。

タロット哲学とタロット心理学

タロット哲学とタロット心理学

そして確信したのが「あれ。。タロットってもしかして、哲学だったの?!」ということ。そう。今回のテーマはタロットの学んできた中で、わたしが「辿り着いたもの」でした。

それが「タロット哲学でありタロット心理学」です。

ちなみに~哲学と心理学という言葉の違いは。

人類の根源的な疑問=「人間とは何物か」「何が生きる意味や価値か」という“こころの問題”に思索や論理を通じて迫るのが哲学、科学的なしくみとして解決しようとするのが心理学。問内容リサーチ | 逆引き大学辞典

「心理学の哲学」という言葉もありますので~ようはどちらも「こころ」を解明していく学問です。

タロットと心理学との関係は「ユングとタロット 元型の旅」というサリー・ニコルズさんの本で有名でしょうか。説明は省きますがタロット=哲学であることと同じく、タロット=心理学でもあることは、自信を持って言えます。

まあ難しそうに聞こえるかもしれないけれど~。

けしてタロット教の教祖を目指しているわけではない!笑

ので、あくまで占いをするのに使える真理・知識をピックアップしていっただけです。まだ辿り着いたよ~って段階で完成されているとは言えないけど、枠組みくらいは出来てきた感じです。(´▽`*)

タロットを学ぶことの動機なった「ぶれないリーディング」のために「軸」が欲しい、自分のタロットリーディングを確立させたいという目的に対しては、かなり結果が出てきたと思っています。

あとはね…残る敵はね…

わたしです。自分自身です。「わたしの主観が敵」です~!

これは個人的な自分の「占いスタイル&ポリシー」なのだけど、クライアントさんを占うときに「自分を入れない・混ぜない」ようにしたいのです。そのために、リーディングに「軸」をもたせるよう学んできたのです。

たとえば、占い師さんのキャッチコピーで「前向きに」「元気に」「癒し」とか、よく見ますよね。

「前向き」とか「元気」にと言っている占い師さんは、結果がどうあろうとも、きっと前向き・元気な解釈をするのでしょうし、「癒し」を掲げてている占い師さんも同じく、クライアントさんが癒されたと感じるような解釈をするのかなあと思います。

もちろんそれは占い師さんのポリシーによって、それぞれでOK!なんでしょうが、わたしはそういうのを解釈の中に入れたくないのです。

出たカードを、わたしの主観を入れずに、そのまま読む

それが私の占いスタイルです。

なぜそのスタイルを貫きたいかというと…。
わたしが高校生のときに、初めてプロのタロット占い師さんに占いをしてもらったとき、すごくガッカリした経験があるのです。

あまりに昔過ぎて、その占い師さんがどんなひとだったのかは綺麗サッパリと忘れましたが、そのとき思ったことは強く覚えていて。。

なんだか絵を見て、適当に、自分の思ったこと感じたことを話しているだけじゃないの??

という強い疑惑。笑

本好きなわたしは、そのころ(高校生)ユングもフロイトも読んでいて、絵を見て感じた事、頭に浮かんだことから判断する心理学みたいなものも知っていたので、「それはあなたのこと(占い師さんのこと)じゃないの?」という疑惑。

タロットカードは小学校高学年から研究していたので(子供なりの。笑)、「どうしてそういうリーディングになるのか」ひとつだけ質問してみたのだけど、「ん~。なんか、そういう感じがするんだよねー!」って答えが返ってきて。

「なんか」「そういう感じ」という意味がサッパリ理解できないわたしは~なんだか自分が共感能力が低い人間のような、もや~んとした気分になりました。
うわあ嫌なクライアントですよね。でも顔には一切!出していませんよ、たぶん、きっと。っていうかもっと嫌なクライアントかもしれない。

今までの経験上、ずっとにこにこ笑っていて「ありがとうございました~♪」という場合、心にもましてや魂(無意識ゾーン)にも響いていない確率高し!なので。。

と!!話が逸れてしまいましたね。

まあそんな体験もあり、リーディングに自分の主観を入れずに「愚者」たる精神で、タロットを読むように心がけているのです。

そのためには~普段から「ジャッジしない」という訓練が必要なんですよね~!

善悪・良し悪し・優劣・正しい正しくないetc…そういうジャッジをやめる、という訓練。

結局、占い師も最終的には人間修行が大事!

なのかもしれません。笑

なんだか今回は後半から違うテーマになってしまいましたが(残る敵は~からがズレました!笑)、タロットは哲学であり心理学です。
これからも、タロットリーディングのさらなるLVアップを目指していこうと思います!

それじゃーまたね!♪