アドラー心理学を簡単にわかりやすく説明します。

ここ数年でよく見聞きするようになったアドラー心理学。
これ、タロット占い師としてもすごく納得できたので~そのお話をしますね!

アドラー心理学とは?

もともとはそんなに知名度のなかったアドラー心理学でしたが、最近になって再評価されて、今ではフロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と呼ばれているそうです。日本でも精神科・心療内科・企業の研修とかにも取り入れられ、かなりメジャーというか現代の最新心理学の土台っていう感じになっています。

アドラー心理学ブームを巻き起こした「嫌われる勇気」という本があるのだけど、こちらの言葉なら聞いたことがあるでしょうか?

この本、日本でも数年前からベストセラーだけど~今はお隣の国、韓国でもバカ売れしているそうです。
最近では舞台化も決定したんだそうで…どうやって心理学を舞台にするのか興味がありますね!

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さてそのアドラー心理学だけど

今までのフロイト・ユングの理論と何がどう違うのか?

簡単にサックリ説明しますねー!(´▽`*)

まず今までの考え方(フロイトやユング)はこうです。
原因論」:原因があり、結果がある。

ようは過去のトラウマ(原因)が「今」に影響を与えているのだから、過去のトラウマを癒すことで今現在を癒せるという考え方。
性格もそうです。過去のトラウマが今の性格を作っているのだ、ということです。

これは今までの考え方ですから、分かりやすいですね!

では次にアドラーの理論を説明します。
目的論」:目的が、結果を作っている。

まず目的(願望)ありき、というのがアドラーの考え方なのです。最初に目的(願望)があって、それを達成するために現在の状況なり今の性格がある、ということなんです。

これ、抵抗ありませんか?
上で紹介した「嫌われる勇気」の中に書いてある

人が不幸なのは、それを自分で選んでいるから

この言葉。すんなり納得できますか・・・?

いま何か辛いことがあり、悲しみ、不幸だと感じている人にはキツイ言葉なように思えます。あなたがいま悲しみ苦しんでいるその不幸は、あなたが原因で、あなたが選んだことだ、と言っているんですよ~。

トラウマ説を真っ向から否定するこんなマンガも。

マンガで分かる心療内科  アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス)
マンガで分かる心療内科 アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス)
この「ゆうきゆう」さんの漫画すごく面白いです~!

ただこれも、過去の辛い出来事がトラウマとなって、いまとても苦しんでいる方にはキツイ言葉に感じません?

例えば、幼いころ異性に対して嫌な思いをした出来事があり、それでいま「男性不信」になっているひととか、けっこういますよね?

わたしも、そんなときがありました。

わたしの場合は幼いころではなく、ある程度成長してからですが、男性から受けたセクハラもそうだし痴漢もそうだし…そんな被害にあった後は~

「全人類の男性はみな精子だけ残した後に去勢してしまえば良い」とさえ思いました。「そうすれば闘争本能も減って戦争も減るだろうし」とかそんなわけわかんないことまで考えました。(;´∀`)

男性に一定距離以上、近寄られると~
頭では「大丈夫このひとは痴漢でも変態でもない!」って分かっているのに、急に不安と恐怖感が沸いてきて、怖い、怖い!と心臓がバックバクになって泣きそうになって、それを必死で平常な自分に見せかけていました!顔は若干ひきつっていたかもしれないけれども。
まあいまはほぼ治っているので過去のお話ですが…。

では、これから上で書いたわたしのことを例として

アドラー心理学で説明していきます。

まず痴漢やセクハラにあった「全てのひと」が「男性恐怖症」になるわけじゃないということです。
まあ痴漢やセクハラをする人は男性のほんの一部だと思っているひとなんかは、その経験をしたからといって、男性不信になるわけではないでしょう。

ようはそのときのわたし、は。。
「男性恐怖症」「男性不信」でいたほうが、またそういう被害に会う恐怖を減らせるというメリットがあるから、そういうふうになった、ということです。

目的:「そういう怖い思いをすることからの回避」
結果:「男性不信」

これが、アドラー心理学の理論です。

どうでしょう?納得できると思いませんか~?

ようは過去のトラウマに囚われずに、「今、ここ」を生きよう!という考え方なのです。

たしかに今、過去のトラウマが原因で苦しんだりしているひとには厳しい言葉に聞こえるかもしれないけれど、「人間の生は、思うより長くない」のです。だからこそ、「いまこの瞬間」を大切に生きることが大事なんですよ~!

そういえば私がアドラー心理学を知ることで、「あっ!」と思い当たったことがあります。

それはタロット鑑定で「結婚したい」といって相談に来られたかたの潜在意識や無意識の部分に「結婚したくない」という意志が出るケースが多々あること。

結婚したいと言っているのに、「結婚したくない」というタロットの結果。
復縁したいと言っているのに、「復縁を望んでいない」というタロットの結果。

もちろん全部のケースではありません。一部のクライアントさんの鑑定結果としてです。
また機会があれば「タロットの観点から見た、アドラー心理学」という記事も書きたいなあと思っています。

今。ここを生きる」という意識を大切にしていきましょう!v(*’-^*)

それじゃーまたね!♪